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愛染明王像

高野山真言宗の別格本山 金剛三昧院(こんごうさんまいいん)は、鎌倉殿こと源頼朝公の菩提を弔うために妻 北条政子様の請願により建立。平成16年に「紀伊山地の霊場と参詣道」という名で地域一帯が世界遺産登録された際、高野山の塔頭寺院の中で唯一、世界遺産登録を受けた由緒ある寺院です。

金剛三昧院の本堂の中心に鎮座する本尊 愛染明王像は、頼朝公が自身をモデルに運慶に造像させたとも伝わる高さ215cmの像。頼朝公の没後、鎌倉より当院に移された言わば頼朝公と政子様の絆の結晶。運慶は、かのミケランジェロに比肩すると称賛される日本を代表する大仏師。その渾身の技を僅か8cm程(約1/26スケール)の金属製の極小仏像として再現したのが『世界遺産 高野山 金剛三昧院 愛染明王像』です。
愛染明王は様ざまなご縁を結ぶ御利益を持っておりますが、それを極小サイズで再現することで、いつでも携えることが可能になります。常に共にあることで、お持ちになる方に寄り添い、多くの良縁がもたらされるようにという願いをテーマにしております。

獅子冠や台座の複雑な彫刻も極小サイズで完全再現!

愛染明王像ディテール画像

運慶の用いた槌と鑿に対し、今回は現在最高クラスのテクノロジーと知見を駆使。株式会社MORITAの指揮により「愛染明王像」の高精度3Dスキャンを執り行い、運慶の技を僅か8cmほどの極小サイズで再現するための精密なモデリングデータを作成。そのデータをもとに、ミクロン単位の精密な医療機械部品等を製作する伊福精密株式会社が、世界に誇る最先端細密3D金属プリント技術を仏像制作に応用し、大仏師運慶の息吹を余すことなく再現し完成したのが、このステンレス製の極小仏像なのです。

最先端の技術で作る極小細密仏像

3Dプリントという現代の造形技術をご存じでしょうか。
3Dの立体データを利用して複雑で細密な形状までも立体造形するというものです。

個人で使用する趣味の世界だけでなく、様ざまな業界で使用目的が検討され、今後ますます期待される分野の一つと言えます。一般的に普及している3Dプリントで製作される造形物は樹脂製のものが多く、金属製のものはマシンが高価であるため一部の工業製品の利用にとどまっている現状があります。

金属製の使用用途としては金型製作や、金型を償却できない少量の部品製作が主なもので、クラシックカーの入手困難な部品製作や細密と正確さが要求される医療機械の部品製作にも利用されています。
一方、工芸の分野においての利用は稀で、高価な製造コストが壁として普及を妨げています。

弊社はこの「ミクロン単位の細密な医療機械の部品を製作できる」という部分に着目し、金属3Dプリントという新しい技術で、これまで実現し得なかった精密かつ手のひらに乗るサイズの極小仏像の制作を企画。

完成した製品は、世に流通する金属製仏像とは全く別次元のクオリティを誇り、“人の手による限界を超えた細密仏像”が誕生したと言っても過言ではありません。もちろんサイズだけで見ればより小さな仏像はあるかもしれませんが、世界最小クラスの高精密な金属製仏像制作を実現したと自負しています。

愛染明王の仏像製作にあたり

全長わずか8cm程の愛染明王像を金属3Dプリンターで造型するにあたり、大きなハードルが二つありました。一つは3Dデータの処理です。総高214.5cmの実像スキャニングデータを1/26に縮尺するとどうしても細部がつぶれてしまいます。そこで仏像のフォルムや全体の雰囲気、バランスを壊さず造形できる3Dデータの作成に注力しました。もう一つは一体造型への挑戦です。後付けパーツで処理する従来の分割造型ではなく仏身の一体造型に取り組み、頭上の獅子冠や装飾品などの細部まで詳細に表現することに成功しました。

新たな試みを取り入れ完成した金属3Dプリンターによるわずか8cm程の明王像は、「当時の最新・最高の技術で製作された愛染明王像」として次世代へと受け継がれてゆくことでしょう。

日本では最古に近い鉄⼯団地「神⼾鉄⼯団地協同組合」に本社を置く「伊福精密株式会社」。50年の精密機械加⼯の歴史を持ち、各種金属製品の加⼯経験と実績の上で最新技術である金属3Dプリンターを導入。

ドイツを中心に何度も足を運び先端技術を習得。さらにアメリカ国防省やNASAの技術者に学び世界最先端の金属3Dプリント技術を磨く。金属3D造形技術、デジタル設計技術、精密機械加⼯技術を併せ持つ世界的にも数少ない我が国の金属3Dプリント技術の最先端ともいえる機械加⼯会社。

モデルとなった像

金剛三昧院御本尊 愛染明王像

源頼朝公逝去の際に妻 北条政子様が運慶に依頼して造らせた、または頼朝公自身が運慶に依頼して造らせた自身の等身大念持仏とも伝わる。寺院と鎌倉幕府との強いつながりや、当時東国に滞在していた運慶の影響の大きさを感じさせ、永きにわたり信仰を受けた体躯の朱は全体的に剥落し、露出した黒褐色の身色が強い憤怒相に一層の迫力を与えます。

悟りへの強い願いを示す火炎の円光背や細かな持物、台座の宝瓶をぐるりと囲む小さな宝珠に至るまで、大胆かつ緻密な造型が圧巻の存在感を放ちます。

高野山 別格本山 金剛三昧院
(こうやさん べっかくほんざん こんごうさんまいいん)

建暦元(1211)年、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝公の菩提を弔うため、その妻で尼将軍の北条政子が創建した禅定院を前身とする寺院。承久元(1219)年、金剛三昧院と改め、有力武家の帰依と幕府の手厚い保護を受けて発展し、創建当時の多宝塔(国宝)や経蔵(重文)など山内でも数少ない鎌倉時代の希少な遺構が現存する。2004 年の高野山世界遺産登録にあたっては根幹となる寺院として重要な役割を果たし、現在は鎌倉時代の風雅を今に伝える宿坊寺院として親しまれている。

様ざまなご縁を導く愛染明王

煩悩や愛欲という人間の断ち難い欲望を、悟りの心(菩提心)に変える役割を持つ愛染明王。様ざまな縁を結ぶことから、恋愛成就に限らず無病息災、戦勝といった多様なご利益を願って、鎌倉時代以降、広く信仰されるようになりました。

額にあらゆる世界を見通す第三の眼を持ち、悟りへの固い決意を示す五鈷鉤(ごここう=五つのカギ)をつけた獅子冠を頭上に戴き、悟りの智慧が詰まった宝瓶に咲く蓮華の上に結跏趺坐する姿が特徴です。

厨子としても使用できる桐箱付き

完成した『愛染明王像』は、御本尊の「愛染明王像」が坐する高野山金剛三昧院の本堂にて諸願成就の祈りを込めた開眼供養の法要を施し、御祈祷之証をお付けして皆様のもとにお届けいたします。



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世界遺産 高野山 金剛三昧院 愛染明王像

商品コード : 560-274
価格 : 198,000円(税込)
ポイント : 5,940
数量
 
サイズ
(本体)高さ83×幅56×奥行39mm 重量195g
(桐箱)高さ123×幅93×奥行80mm
素 材
ステンレス
納 期
12月末

【商品についてのご注意】
・商品写真は実際の商品の中から無作為に選んだものを撮影しております。
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商品番号 560-274
商 品 名 世界遺産 高野山 金剛三昧院 愛染明王像

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