| 商品コード : 680-865 | ||||||
| 価格 : 55,000円(税込) | ||||||
| ポイント : 1,650 | ||||||
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商品番号 680-865
商 品 名 春日神鹿像 中村駿作
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彫刻家・中村駿氏による「春日神鹿像」は、神話に基づいた神聖さを感じさせながらも、どこか親しみやすい柔らかな造形が特徴の作品です。春日大社に祀られる武甕槌命が、白鹿に乗って鹿島から奈良へと向かう神話をもとに、長旅を終えた神鹿が静かにまどろむ様子が穏やかに表現されています。眠る神鹿の姿は、凛とした中にも優しさがにじみ出ており、見る人の心を和ませてくれます。金を基調とした古色風の彩色も、落ち着いた美しさを醸し出しており、和室や洋室を問わず、空間に自然と溶け込む魅力があります。神話の世界を身近に感じながら、心安らぐひとときをこの作品と共にお楽しみください。
【作家コメント】
武甕槌命(タケミカヅチノミコト)は鹿島神宮から白き鹿に乗り、奈良の御蓋山(春日大社)に至り鎮座されました。奈良の鹿も元を辿れば鹿島の鹿だったのです。神鹿の背に戴くのは鞍、榊の木、そして神の御正体である鏡です。現存する春日神鹿像及び、春日鹿曼荼羅の神鹿は通常、起き上がった姿で表現されますが、本作は鹿島から春日までの長旅の疲れを癒すかのように静かに眠る様子を表現しました。彩色はアクリル塗料で金色をベースに落ち着きのある古色風に仕上げております。

彫刻家 中村駿(なかむら しゅん)
2015年多摩美術大学卒業。
2017年から独学で塑像による仏像制作を開始。
2020年3月より活動拠点を横浜から奈良へ移し、日々、奈良の仏像に触れながら活動を続けている。
【展示経歴】
2017年 2人展『永点下』三鷹カフェハイファミリア
2018年 公募展『第6回アートイマジン芸術小品展』国立アートイマジンギャラリー
2018年 企画展『仏界冒険』代々木ボイジャーズギャラリートーキョー
2018年 企画展『Life 2018』銀座GALLERY ART POINT
2019年 個展『いにしえへの手紙』清澄白河LYURO東京清澄
2019年 企画展『GALLERY ART POIN AWARD 2019』銀座GALLERY ART POINT
2021年 個展『住めば古都(みやこ)』イスム表参道店仏像ワールドギャラリー
2022年 個展『海潮音』横浜 祈りの道具屋まなか
2023年 個展『朧月夜に龍は舞う』イスム表参道店仏像ワールドギャラリー
2024年 2人展『住めば古都』なら工藝館
2024年 個展『龍の息吹』イスム表参道店仏像ワールドギャラリー
2025年 個展『雲を呼ぶ龍』イスム表参道店仏像ワールドギャラリー
【制作について】
私の芸術活動の、そのほとんどが無計画なものです。目の前の粘土の塊や、真っ白なキャンバスが一体どんな道を辿って完成まで歩むのか、見当もつかないまま取り掛かります。龍神や仏の像がどこからともなくやってきて、私を通過して物質を伴って体現するかのようです。作品は他者の集合体とも言えるでしょう。例えば、視覚を通じて私の中に浸透していった太古の作品たち、彼らは私の中で形を崩し混ざり合い発酵し、再び形となる時にはこれまで見たこともないものに変化します。数多の芸術家が表現の選択の中で取りこぼしてきたものを掬い上げる行為、これは意識的に行えることではありません。内的な叡智に委ねる制作活動こそ、主客が重なり合う、まさに「祈り」の実践でもあるわけです。