剣聖・宮本武蔵の貴重遺作を現代技術で再現
生涯で60を超える勝負のすべてに勝利し「史上最強の侍」の名をほしいままにする剣熋、宮本武蔵(1584-1645)。一介の武士でありながら剣聖とも称され、織田信⻑など著名な戦国武将と並ぶネームバリューを持つ歴史的偉人です。晩年の武蔵は熊本の地に住み、兵法者としての集大成といえる『五輪書』を執筆する傍ら、水墨画を描くなど芸術家としての側面も見せました。
熊本市内には霊厳洞や武蔵塚公園など武蔵ゆかりの名所・旧跡が数多く残り、特に熊本駅から車で10分ほどの距離にある島田美術館(熊本市⻄区)は、武蔵の遺品やゆかりの品々を多数所蔵することから武蔵ファンの聖地とされています。
美術工芸品の企画・制作で50年以上の歴史を誇る株式会社MORITAは、宮本武蔵の没後380年を記念し、島田美術館公認のもと、最晩年の武蔵が遺した貴重な作品の数々を日本の伝統技法と最新のデジタル技術を用いて「宮本武蔵名品コレクション」として余すところなく再現。ラインナップは、武蔵の肖像画としてあまりにも有名な『宮本武蔵像』をはじめ、武蔵が遺した水墨画の傑作『枯木鳴鵙図』、そして武蔵の遺した唯一の仏像とされる『不動明王立像』など。
全作品、島田美術館発行の認定書が付属します。宮本武蔵を愛するすべての人に贈る至高のコレクションです。
「宮本武蔵像」額装(原寸大複製)
最古にして至高と称される武蔵肖像の傑作
島田美術館の至宝ともいえる『紙本著色宮本武蔵像』(熊本県指定重要文化財)。武蔵の肖像としては最も古く、あまりにも有名なこの作品は、日本人が思い描く宮本武蔵のイメージを決定づけた名品です。
「おのずから兵法の道にあう」と自認した晩年の武蔵を描いたとされますが、作者は不詳。両手に刀を持って立つその姿は、剣の道を究めた武蔵ならではの気負いのない脱力感と凛とした佇まいが見事に同居しています。
朱地に胡粉と金泥で紋様を施した肩衣、太い線と細い線を巧みに織り交ぜた輪郭線、何より誇張を配しながらも眼光鋭い顔面の巧妙精緻な写実性は、並外れた技量を持つ画家のそれであることがうかがえます。
この名作を所蔵する島田美術館より高精度なデータの提供を受けた株式会社MORITAは、日本の伝統工房の協力を得て原寸サイズで複製。高品位な額装作品に仕上げました。
原寸サイズのうえ、数百年の時を経て作品に生じた皺も敢えてそのままに再現しましたので、本物の持つ臨場感を存分にご堪能いただけます。
解説:島田美術館
本図は、19世紀の初めまで、二天一流の正系を継いだ熊本藩士のもとに伝世したものです。
武蔵最晩年の高弟だったこの家の兄弟は、武蔵の伝記『二天記』によれば、武蔵が亡くなる一週間前に『五輪書』『兵法三十五箇条』を授けられたと伝わります。武蔵没後の二天一流はこの兄弟をもって熊本に根付いていきました。
おそらく本図は、流祖の尊像として、その家を中心に大切に保存、鑑賞されてきたものに相違ありません。
武蔵晩年の大兵法者の内面までも活写しているかのようなこの肖像画は、実際に生身の武蔵に接した画家、あるいは武蔵の印象を明確詳細に刻んだ者の指示をよほど有能な画工が忠実に表現したとしか思えない、生気をたたえた迫真性に満ちています。
「宮本武蔵像」額装(原寸大複製)
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商品コード:
560-281
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販売価格:
80,000円(税込)
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サイズ(約):
縦923×横473×厚み24mm
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重量(約):
2,800g
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素材:
(本紙)紙、(額縁)パイン
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監修:
島田美術館
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製作:
日本
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商品内容:
作品、認定書
購入ページ
宮本武蔵「枯木鳴鵙図」掛軸(原寸大複製)
獲物を狙う鵙に己を投影した鳥禽図の傑作!
枯れ枝の上部に静かに止まる一羽の鵙(もず)。鵙は秋になると捕らえた獲物を枝などに突き刺す「速贄(はやにえ)」を行うことで知られます。鋭い声で高鳴きし、やがて静寂を破る瞬間が到来することを予想させる緊張感のあるシーン。後方を振り向くその視線の先に、鑑賞者が様ざまな想いをよせる武蔵の遺した墨画の傑作、それが「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」です。
この名作を所蔵する島田美術館より高精度なデジタルデータの提供を受けた株式会社MORITAは、日本の伝統工房の協力を得て原寸サイズで複製。高品位な掛軸に仕上げました。原寸サイズのうえ、数百年の時を経て作品に生じた劣化も敢えてそのままに再現しましたので、本物の持つ臨場感を存分にご堪能いただけます。
画家としての宮本武蔵
絵をたしなむ武士を「武人画家」と区分して見る向きもありますが、剣の道において天下無双とも評される武蔵の、画家としての評価はどのようなものだったのでしょう?この興味深いテーマに回答を示したのが、江⼾時代の画論『画道金剛杵(がどうこんごうしょ)』に掲載された『古今画人品評(ここんがじんひんぴょう)』でした。著者は、幕末を生きた文人画家、中林竹洞(なかばやしちくとう)。
当時の名の知れた画家を仏教における九品(くほん)になぞらえ「上上品」から「下下品」の九段階に分けてランキング。最上位の「上上品」には画僧であった吉山明兆(きつさんみんちょう)が唯一選出。続く「上中品」に雪舟、狩野探幽、「上下品」に俵屋宗達、尾形光琳と名だたる絵師が並び、宮本武蔵の名は6番目の「中下品」にようやく登場します。
これだけを見るとそんなものかと思えてしまいますが、武蔵の下の「下上品」には琳派の巨匠と呼べる円山応挙や伊藤若冲がくるわけですから、画家としての武蔵の評価は「武人画家」の枠を超えた一級品であったことが分かります。
解説:島田美術館
武蔵筆の水墨画には達磨や布袋を描いた人物図とともに鳥禽図があります。鵜(う)、雁、鳩、木菟(みみずく)、翡翠、鴨、それにこの鵙(もず)。
武蔵は、これら小さな野生の中に何を見、何を表現しようとしたのでしょう。もちろん鳥禽図は伝統的な画題の一つであり、同種の作品は少なくありません。しかし、武蔵の描く鳥に、専門画家たちのそれとはまったく異質の緊張と品性が感じられるのは、描き方ではなく見方の違いによるものでしょう。そこには明らかに兵法者の視線が働いているようです。
宮本武蔵「枯木鳴鵙図」掛軸(原寸大複製)
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商品コード:
560-283
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販売価格:
58,000円(税込)
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サイズ(約):
縦1895×横377mm
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重量(約):
323g
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素材:
(本紙)紙、(表装)綿、
(軸先)ブナ
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監修:
島田美術館
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製作:
日本
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商品内容:
作品、認定書
購入ページ
島田美術館公認・巖殿山雲巖禅寺開眼供養 宮本武蔵『不動明王立像』
その姿、まるで武蔵そのもの! 自ら彫り上げた異形の不動明王像!
宮本武蔵作と伝わる希少な仏像が、この「不動明王立像」です。一般的な不動明王とは異なり、両手で剣を握って構える姿が武蔵そのものをほうふつとさせ、『宮本武蔵遺墨集』では「普通の仏師が夢にも思い描くことができないようなもの」と称えられます。まさに武蔵の自身像ともいえるこの歴史的名作を、株式会社MORITAは、現所有者様および寄託品として展示する島田美術館双方の協力を得て、高精度3Dスキャニングを実施。
そのデータをもとに精密3D切削機で削り出し、彫り上がった彫像を熟練の職人の手で表面の研磨、細部の鑿入れを行い、手筆で彩色を施して仕上げました。
この現代のデジタルテクノロジー、メカトロニクス、伝統的職人技のすべてを駆使するMORITA独自の「木彫りハイブリッド製法」により、極めて忠実な複製像が完成しました。島田美術館が所蔵する『不動明王立像』そのものの原寸大サイズ、本物の1/2サイズ、飾りやすい1/3サイズの3種よりお選びいただけます。
あの霊巖洞を境内に持つ巖殿山雲巖禅寺にて開眼供養を賜ってのお届け!
岩⼾観⾳としても親しまれる巖殿山(がんでんざん) 雲巖禅寺は、かの『五輪書』を武蔵が執筆した場所として名高い霊巖洞を境内に持つことから多くの武蔵ファンが参拝に訪れます。現在、島田美術館が所有者様の寄託を受け展示している『不動明王立像』も、65年前までは雲巖禅寺が代々受け継いできました。今回の複製プロジェクトが大詰めを迎えた2024年末、現所有者様より「雲巖禅寺に原寸大複製像を寄贈できないか」とのご依頼をいただきました。それを受け弊社は2025年2月20日、雲巖禅寺に像を奉納。
65年ぶりに『不動明王立像』が雲巖禅寺に降臨することとなったのです。その際、弊社が販売する複製像への開眼供養をお願いしたところ、馬場御住職にご快諾をいただき、当初予定していなかった開眼供養と所願成就の御祈祷を賜ることが叶いました。これにより本作品は、美術的価値を示す島田美術館の認定書、仏像としての宗教的価値を表す雲巖禅寺による開眼供養証明書、つまり武蔵の2大聖地の証が付属する稀有の逸品となったのです。
解説:島田美術館
武蔵は優れた水墨画作品だけでなく、刀の鐔などの金工や木彫作品も残しています。この木彫の不動明王像は、宝華山雲巌禅寺に武蔵自刻として伝えられたもの。銘もなく所伝も不明ながら、玉眼の入った顔面の形相、巻髪や四肢の筋肉表現など一見して並々ならぬ力量を感じさせる不動明王像です。
一般的に不動明王は右手に宝剣、左手に衆生を救済するための羂索(縄)を持ちますが、本像は、両手で大振りの宝剣を握り八相に構え、左半身に体を開いて大きく足を踏み出しています。仏像の姿を借りた兵法の身形(構え)といった、格別の気迫を感じさせるものがあります。
宮本武蔵 不動明王立像(1/1原寸サイズ)
武蔵の明王像を寸分違わず再現した究極の逸品!
実物と同じ寸法で、完全なる複製を目指した極めて特別な仕様。欠損箇所(右手の指と左足のつま先)も敢えて復元せず、現存の状態をありのままに再現。さらに彩色は、木彫彩色正当後継者である彩色師篁千礼(たかむらちひろ)の手彩色によるもので、彩色証明書も付属します。桐箱収納。島田美術館認定書、雲巌禅寺開眼供養証明書付属。本物の美術品を求める方、真の武蔵愛好家に向けた、逸品中の逸品です。
彩色師篁千礼(たかむらちひろ)
1987年彩色木彫作家の平野富山氏に入門。その後、富山の後継者である平野千里氏のもとで20数年にわたり修行を積む。2012年に独立しアトリエ「篁千礼彩色研究所」を設立。手筆の温もりを感じる誰にでも楽しめる作品から芸術性の高いものまで幅広い創作活動を展開する。
宮本武蔵 不動明王立像(1/1原寸サイズ)
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商品コード:
560-278
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販売価格:
1,000,000円(税込)
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サイズ(約):
高さ469×幅210×奥行140mm
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重量(約):
1,185g
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素材:
桧
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監修:
島田美術館
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製作:
(木彫)中国、(彩色)日本
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商品内容:
作品、認定書、開眼供養証明書、
彩色証明書
購入ページ
宮本武蔵 不動明王立像(1/2サイズ)
部屋の空気をも一変させる風格と存在感!
適度な存在感と美術品としての風格を兼ね備えたバランスの良いサイズの複製像。武蔵の分身ともいえる不動明王の、内に秘めた荒ぶる魂を間近に感じられ、お部屋に飾ればピリッと空気が引き締まるようなクールな逸品です。
宮本武蔵 不動明王立像(1/2サイズ)
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商品コード:
560-279
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販売価格:
98,000円(税込)
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サイズ(約):
高さ235×幅103×奥行70mm
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重量(約):
150g
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素材:
桧
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監修:
島田美術館
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製作:
(木彫、彩色)中国
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商品内容:
作品、認定書、開眼供養証明書
購入ページ
宮本武蔵 不動明王立像(1/3サイズ)
明王に宿る武蔵の武威を手のひらサイズで感じる!
手のひらに乗るほどコンパクトなサイズの複製像。飾る場所を選ばずに楽しめるコレクティブルな逸品で、武蔵造像と伝わる作品の息吹をいつでもどこでも感じることができます。お求めやすい価格も魅力です。
宮本武蔵 不動明王立像(1/3サイズ)
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商品コード:
560-280
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販売価格:
38,500円(税込)
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サイズ(約):
高さ156×幅70×奥行50mm
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重量(約):
50g
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素材:
桧
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監修:
島田美術館
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製作:
(木彫、彩色)中国
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商品内容:
作品、認定書、開眼供養証明書
購入ページ
巌殿山 雲巖禅寺 御由緒
宮本武蔵ゆかりの寺として余りにも有名な巖殿山(または宝華山)雲巖禅寺は岩⼾観⾳の名でも親しまれる曹洞宗の寺院です。晩年の5年間を熊本の地で過ごした武蔵は、寺の境内にある霊巖洞にこもり闘いに勝利することへの拘りの集大成として「地・水・火・風・空」の五巻からなる兵法書『五輪書』を執筆しました。その完成には約2年の歳月を費やし、それから1カ月ほど後に武蔵はその生涯を閉じます。雲巖禅寺は南北朝時代に日本に渡来した元の禅僧東陵永璵(「とうりょうえいよ」または「とうりんえいよ」)によって建立。九州⻄国三十三観⾳第14番霊場にも数えられます。裏山の金峰山(きんぽうざん)山麓にある霊巖洞の中には岩⼾観⾳と呼ばれる観⾳像が安置されています。
平安期の歌人・桧垣(ひがき)も参拝したとされる岩⼾観⾳の歴史は寺よりも古く、言い伝えによれば異国から観⾳像を運んでいた舟が転覆し、像だけが板にのって流れ着き、その後霊巖洞に安置されたとされます。雲巖禅寺から霊巖洞へ至る岩山の細道には、五百羅漢が安置されています。この五百羅漢は、熊本の商人渕田屋儀平(ふちだやぎへい)の発願を受け、肥前の国の石工了善が安永8(1779)年から享和2(1802)年までの24年間をかけて造立。全ての奉納が終わったのは、儀平の息子の代のことでした。