地蔵菩薩の特徴
衆生を救済するために地獄にも現れるという、その出現の瞬間をクリスタルガラスによって表現した作品です。 目線の位置を台座の高さで正面から見てみると、まるで宙に浮いているような錯覚をおこします。一見すると、台座が木製からガラスに変わっただけではありますが、その効果はなんとも幻想的な雰囲気をかもしだします。また、お地蔵様は賽(さい)の河原で子供の霊魂と遊ぶ穏やかなイメージもございますので、クリスタルガラスの効果は、その河原の水をも連想させる作品です。
また、お顔は威厳に満ちながら、とても穏やかな表情が特徴的です。その一方、袈裟や衣の彫刻は実に写実的です。衣のしわの一つ一つが折り重なり、その質感を見事に表現されています。
地蔵菩薩とは・・・
釈迦の入滅後、56億7千万年後に弥勒菩薩が出現するまで現世に仏がいなくなります。地蔵菩薩は、その間の苦しむ衆生を救うことを役目としています。
墓地の入り口などに6体の地蔵菩薩が祀られることがあります。これは、墓参りの際、六地蔵に参拝し、六道のいずれかに転生している、先祖や故人の導きを祈るもので、日本では古くから信仰されています。
一般的な地蔵菩薩は剃髭して袈裟を付け、左手に宝珠、右手に錫杖を持つ僧形です。左手の宝珠は大地の力と豊かさを、右手の錫杖は六道に迷う衆生をその音で目覚めさせ導くことを表しています。